あらすじ
伝説のバンドクイーンは、フレディがその前身となるバンドに自らをリードボーカルにするよう売り込みに行ったところから誕生する。

フレディの指揮により、クイーンは着実にファンを増やしていき、自主制作したアルバムがレコード会社の目に止まりプロデビューすることになる。

私生活では、メアリーという恋人にも恵まれたフレディーの生活は、公私ともに充実していた。

しかし、育ててくれたレコード会社との決別を機に、クイーンを取り巻く環境は変わっていく。完璧を追い求めるが故、精神的にどんどん追い込まれていくフレディはメアリーやバンドメンバーからも離れていってしまう。

ソロとして活動し、酒におぼれる生活を送る中でエイズに感染したフレディは自分の本当の大切は居場所に気付く。

総合評価

評価:★★★★★
印象:興奮

もともとクイーンの楽曲は好きで、ジムでのトレーニング中に聴くとモチベーションが上がるので良く聴いていたのだが、今回感動するとの評判だけを聴いて軽い気持ちで鑑賞したところ、嗚咽が漏れるほど泣いてしまい、一週間に二度も鑑賞に行ってしまった。

クイーンというバンドのカリスマ性とフレディ・マーキュリーの中毒性に取りつかれてしまった今は、車の運転中などもほとんどクイーンの曲を聴いている。クイーンを知らない世代や、私のようにフレディ=ゲイという程度の知識しかない世代の人にも一見の価値がある作品と思い★5とした。

ボヘミアン・ラプソディのここが良かった

フレディの生涯に焦点があてられてはいるものの、クイーン結成から名曲が誕生した裏側まで丁寧に描かれていることで、聴いたことのあった馴染みのある曲がより身近に感じられるようになった。

私は、恥ずかしながらフレディ=ゲイ、エイズで亡くなったということしか知らなかったため、彼が普通に女性を愛していた過去があり、その女性とは最期まで友好な関係を保っていたことを知ることができて良かった。

他にも、フレディの生い立ちやバンドメンバーに関してもまったく知識はなかったが、家族関係やフレディと彼らの友情の深さとフレディがメンバーは家族だと言っていて感銘を受けた。

きっと私の世代の人間は、彼に対するイメージがあまり良くないと思うがこの映画を観るとそのイメージも払しょくされるはずだろう。

印象に残ったセリフ・シーン

フレディがメアリーにプロポーズするシーンで指輪を渡した際に「絶対に外さないでほしい」と言うシーン。

後に、フレディが自身がバイセクシャルであることをメアリーに打ち明けるシーンで、メアリーはプロポーズの際にもらった指輪を外そうとしたがフレディは約束に固執し、指輪を外させなかった。

彼のこの指輪に対する執着、メアリーと一緒に生きて生きたいというまっすぐな思いに心を打たれた。女性として愛せなくても、人として愛するだけではダメなのか、という彼の苦悩が少し私にもわかるような気がした。

フレディは常に孤独と闘っていたからこそ、永遠に変わらないものを手に入れたかったのであろう。

メアリーもフレディを思っていたからこそ、彼がゲイであることを告白される前から気付いていてもずっと支え続けていて、彼の一緒に生きていきたいという気持ちを受け止めたのだと思う。

フレディがバンドから脱退し、一人で苦しんでいるのを救い出すきっかけを作ったのもメアリーであった。彼は、仲間に恵まれていたにも関わらず、周りが見えなくなってしまっていただけで欲しかったものは既に手に入れていたのだ。

失って初めて大切なものに気付くとはよく言うが、失ったものを取り戻せて本当に良かったと思った。

こんな人にオススメ

自分がなぜ生きているのか、生きていることが苦しいと思っている人にはぜひ見てもらいたい作品である。

フレディの生き方をみて悩みを解消

人それぞれ苦しみや悩みは違っても、自分のことを大切に思ってくれる家族や友人、恋人を大切にしていれば、道を踏み外しそうになったときに正しい方向に導いてくれるはずだ。

彼の短い生涯から、そのことを学んで私も気持ちを奮い立たせた人間の一人であるのだから。

クイーンの音楽を聴いて悩みを解消

疲れがたまっている人には音楽の力で癒され、フレディの圧倒的な歌唱力で癒されることも間違いないのでぜひ劇場に足を運んでほしい。

ライブパフォーマンスの迫力は圧巻で、自分もライブ会場にいるような感覚に陥った。

クイーンの名曲が何曲も使用されているため、ミュージカル映画を観終わった後の充実感も味わえる。映画館も幅広い年齢層の人がいて、フレディが亡くなってから生まれたような世代の若者たちも感動して泣いているのを目にした。

音楽の力の偉大さを見せつけられた瞬間であった。