ママレードボーイのあらすじ

光希は平凡な高校二年生。ある日、両親が旅先のハワイで出会った夫婦と惹かれ合い、パートナーを代えて再婚すると言い出す。

しかも相手には同い年の一人息子遊がいた。最後まで双方の両親の提案に反対する光希であったが、遊は賛成していることもあってなし崩し的に六人でシェアハウスでの同居が始まってしまう。

最初は頑なに心を閉ざしていた光希だったが、屈託ないように見えてどこか影のある遊に惹かれていく。

そんなとき以前失恋した銀太に告白されたり、親友茗子の秘密がわかってしまったり、遊の元カノに宣戦布告されるなど様々なトラブルが起きる。

それらを乗り越えるうち二人の絆は強固なものになっていき、光希は遊が自分の出生について悩んでいることを知る。

総合評価 

評価:★★☆☆☆ (悪い)
印象:単純・カッコいい・微妙

★ではなく★★にしたのはキーとなる両親の配役が豪華だったことと、吉沢亮演じる遊が良かったから。

それ以外は話の繋ぎかたも分かりにくいし、登場人物が全然原作のようではないし、演技もものすごく下手だった。まず主人公の光希が暗くて全く原作の要素がない。

原作は長くて二時間でまとめるのは難しい。だからこそ登場人物は作り込んでほしいのは実写ものに対する思いなのだが主人公からしてこれで始終しらけていた。

タイトルを借りた別の作品である。

ママレードボーイのここが良かった

遊の魅力

まず主となる登場人物の遊の魅力を最大限に出したところが一番よかった。

遊は成績優秀、スポーツ万能のイケメンで学校の女子の憧れの的のような存在。

かつ、出生についてとても悩んでいるのでそこが彼を普通の高校生よりも大人びたものにしているのだが、これを容姿が悪かったり演技力がなかったりする俳優がやると遊でなくなり、ママレードボーイではなくなってしまうのでそれを体現した吉沢亮は素晴らしい。

大人の配役

また、両親の配役も豪華で納得のいくものになっていた。檀れい、筒井道隆、谷原章介、中山美穂といったそうそうたるメンバーで華も演技力も文句のつけようがなかった。

しかもどこか普通でない提案をして共同生活を始めるちょっと感覚がずれている雰囲気もうまく出していた。

さらに遊や光希の同級生達以外の大人の配役がよかった。遊の出生について絡んでくる母の元上司に寺脇康文、茗子の彼で高校教師に竹前財之助など、あらゆるドラマや映画で主演脇役問わず出演している俳優達が集まっているところが次に誰が出てくるのか楽しみになった。

原作の名シーンがある

最後に原作ではベスト3に入るであろう名シーンが撮られていたのは良かった。特にママレードボーイのタイトルの理由がわかるシーンはファンの目から見ても大切にとられていた。

印象に残ったセリフ・シーン

「特別な感情がなくなった」

物語のクライマックス、付き合っていた遊が光希に突然冷たくし始めてたまらず深夜遊を追いかけた光希に、「特別な感情がなくなった」と伝えて別れを告げるシーンが良かった。

両思いになり、ラブラブになった遊と光希の生活から一変、両親の若い頃の写真を発見したことで二人が兄弟だと確信した遊は光希に別れを告げるシーンなのだが、吉沢亮の冷たい目とせりふがセットで印象に残る。

しかもその場所は遊と光希が付き合い初めてじゃれあった街の広場でついさっきそのシーンを見たからこそ冷たい目の遊とすがって泣く光希の対照的な二人が際立ち、二時間近い本編のなかでも屈指の名シーンとなっている。

付き合い初めたシーンは明るい昼間で、別れが決まったときのシーンは深夜なことも対照的である。

また、そこにいくまでの遊の苦悩が写し出されているので、遊に感情移入しつつでも二人は別れることないのにともどかしさを感じつつ悲しく、またもどかしい気持ちを抱えて見る。

個人的には光希がダメダメ過ぎたのでいっそ別れてしまえばよいのにと思いながら見ていたが、一番盛り上がりかつ遊の見せ場でもあるこのシーンはとにかくオススメである。このシーン以外はあまり見るシーンがない。、

ダメだった所や改善点は?

とにかく光希のキャラが原作と違う上に下手すぎた。

こんな人にオススメ

まずママレードボーイの読者には一体原作のどこがどうなってしまったのか、いかに光希が残念で遊が素晴らしいかを見てほしい。ほんのり原作の雰囲気は出ているのでそこを楽しむもよし。

あとはただ単に高校生のキラキラ恋愛映画が見たい人はなにも考えずに見るのをおすすめする。

また、出演している俳優のファンのが見るのはいいのかもしれない。特に吉沢亮のファンは一回見る価値はあると思われる。あとはあまりおすすめできない。