新感染 ファイナル・エクスプレスのあらすじ

シングルファザーのソグは娘スアンを離婚した妻のもとへ連れて行っくためソウル発釜山行きの列車に乗り込みます。

発車直前に乗り込んで来た女性がゾンビウィルス感染者で乗務員に襲いかかり感染してしまう事から緊張感のあるストーリーが展開されていきます。

動き出した列車の中で一気に感染者が増えていくのですが、父ソグと娘スアン、妊娠中のソンギョンとサンファ夫婦、野球部の高校生ヨングク&ジニ、年配の女性姉妹を始め、多くの乗客が恐怖と戦うことになります。

次の停車駅で全員下車をするようにアナウンスがあり乗客は支持に従います。

ところが、待ち構えていたのはゾンビと化した軍の兵士でした。必死に列車へ逃げ戻ります。危険な状況下で顕になった人間の心理が人間対ゾンビに加え人間対人間の構図も作り出します。

皆それぞれが行動し、生きるための・生きさせるための選択をしていきます。

総合評価 

評価:★★★★☆ (良い)
印象:泣ける・興奮・カッコいい

ゾンビが出てくる映画で一瞬ためらったが、韓国で話題になっていた事と好きな俳優が出演していたので軽い気持ちで観ました

。いわゆる流行りを抑えておく感覚だったのですが、一言でゾンビ映画と言うには足りない程のストーリーで感動しました。

スケールの大きさと迫力に加え、明確なキャラクター設定で感情が丁寧に表現されていて分かりやすかったです。

ゾンビ映画だということを理解した上で観ていても、設定をややスルーして勢いで押し切っている感じのシーンが何回かあったため★4です。

新感染 ファイナル・エクスプレスのここが良かった

ゾンビの描かれ方

とにかく動きが早いことにまず驚きました。

疾走感あふれるシーンはとても新しく新鮮でした。ゾンビが群がり大群になっていくシーンでは勢いがあり、一気に緊張感を持ちます。

緩急があり引き込まれます。おどろおどろしく描かれているものとは異なり、出血などの気持ち悪さは控えめになっているのでストーリーと良く馴染んでいて見やすかったです。

人間模様の描き方

自己保身をする人間と他社への思いやりを持つ人間の対比は分かりやすく、それぞれのキャラクターがバランス良く設定されていたので観ていて面白いです。

人間が完全に危険にさらされた状況で、人間の良い部分のみを表現することは難しいはず。ある程度カテゴライズされたチームにそれぞれのキャラクターを持たせることで、自分に近いキャラクターへ近づき共感を持つことが出来るような作り方も面白いです。

多くの人にに支持される理由の一つかもしれないと感じます。誰もが持ち合わせているの裏と表、良い悪いというよりかは状況や環境でどのキャラクターを出すかなんだろうと思いながら観ました。

もちろん生き延びることが主人公たちのゴールですが、その前にある愛情や思いを大切に描いているところが素晴らしく感動しました。

印象に残ったセリフ・シーン

主人公達が大田駅で他の乗客と別のルートで非難するシーン

大田駅で列車を降りた他の乗客とは別ルートでスアンを連れ避難するソグ。

それに気づいた1人の乗客とソグとの会話を聞き、ソグが車内で電話をして自分達だけ助かろうとしていたこと、他の乗客が隔離されることをスアンは知る。

皆に伝えに行こうとするも父に止められるシーンが印象的でした。

スアン役の子の表現力が際立つ1シーンだったからです。また、彼女の演技力により感情を大きく揺さぶられるシーンでもありました。

自己保身のソグと対象的なスアンを描いているのですが、スアンの表情がとても良く感情豊かに表現されています。切なそうに言葉を発する姿が目に焼き付きます。

言葉の抑揚や間のとり方が、本当に素晴らしくて心に響きました。父が言い訳をするのを遮り、すぐ皆へ伝えに行こうとするスアン。静止されても伝えなければと動こうとする姿、この一連のやりとりで目が離せなくなりました。

「パパは自分のことばっかり。だからママは家を出て行っちゃったんだ。」この一言は心に刺さるものがあります。

ここまでのシーンのソグを一言でまとめているセリフ。ソグ自身はその様な視点で自分を観たことが無かったであろうとも、子供のスアンはしっかりと父を見ていて言葉で表現することさえ出来るのです。

素晴らしい演技力でベテラン俳優と対等だと感じました。そして何より彼女の魅力に引き込まれます。

こんな人にオススメ

ゾンビ映画好きには勿論ですが、新しい感動が欲しい方やヒューマンドラマ好きな方へもオススメです。

ゾンビ映画好きはメジャー級のゾンビ映画を楽しめるはずです。今までにないタイプの勢いと迫力あるゾンビが既存の映画を一新しているからです。

ゾンビ映画でありながらアクション満載で、かつストーリー性のある映画ですので、充実した内容になっています。

友達との友情、夫婦間の愛情、家族愛、自己愛、と様々な人間模様を観察することも出来て、それぞれの関係性で感動や気付きがあるから是非オススメです。

新感染 ファイナル・エクスプレスをみた私の思い

主要俳優が好きで観ました。観たら更に好きな俳優が増えました。マ・ドンソク、男気溢れる色気のある俳優でした。

裏情報・小話

ヨン・サンホ監督は韓国でゾンビ映画のヒットは難しいと考え、作中“ゾンビ”という単語を使用せず“感染者”と表現したそうです。
実際は2016年年間No.1ヒットを記録した話題の映画になりました。