「コロ二ア」の感想&あらすじ!変な神経かき立てられる映画

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あらすじ
第二次世界大戦後、アメリカとソ連では長期の冷戦が繰り広げられていたが、一方で南米にあるチリでは軍事クーデターが勃発してしまった。

そんなチリに恋人ダニエルを持つヒロイン、レナ(エマ・ワトソン)はちょうどその頃にCAとしてチリに降り立ち、ダニエルと再会する。再会し、ホッとしたのもつかの間、ダニエルはデモに参加した者として軍部服を着た男たちに連れ去られてしまう。

連れ去られた場所は恐怖の地、コロにア・ディグニダだった。そこへ入ったら最後かえってくるものはいない。

しかし、レナは恋人を救うため、危険を顧みずその地へ行くことにした。バスへのってやってきた辺境、そこにはみためは修道院らしき、一つの村が存在していた。

次次と襲いかかる困難、アクシデント。最後まで目が離せない!!

総合評価 

評価:★★★★★ (非常に良い)
印象:泣ける・怖い・興奮

この映画は実話を元に作られていたのですが、第二次世界大戦後、ナチスはもう完全に滅んだと思っていたのに、そのグループがまだ残っていて、ホローコーストのような恐ろしいことを、しかも国家ぐるみで行っていたことにまず驚愕しました。

それがまたリアルで生々しく描写されていたので、私はこの映画の中から教科書には載っていない、闇の歴史を知ることとなりました。

私が星5つとした理由は、後追いの形で次々と試練が襲いかかってくるという構成がすばらしく、最後まで目が離せない映画だからです。

私が考える最大の名作の1つにタイタニックがありますが、その映画の構成も船が沈んだ後の最後の最後までハラハラするような試練、アクシデントが波のように襲いかかってきます。

そのような視聴者が、映画の中に引き込まれるような臨場感ある構成が名作にした理由だと私は考えます。

コロ二アは私の感情の起伏を最大限に激しくさせました。安心したと思ったら急にハラハラさせられる。ホラー映画のような感覚です。

また、映画の中ではキリスト教の純潔さとその裏に来る暴行、暗殺、監禁が混ざりに混ざって奇妙な雰囲気を醸し出しています。奇妙なグロデスク感もまた、私たちをこの映画の虜にします。

この映画は歴史を勉強するものにも、映画マニアにも是非みてほしい映画です。

コロ二アのここが良かった

あえて無音

この作品はアクション系のように曲がバックで始終かかっているようなものではなく、ほとんど無音のドキュメンタリー映画のようなものです。

たいていの映画は無音だと、観客をあきさせてしまいがちですが、この作品はその無音をうまく効果的に引き出しているようにかんじられます。

奇妙なグロデスク感、第二次世界大戦のホローコーストのようなおぞましさ、哀愁感を漂わせてきます。大人の映画って感じです。

スカッと見終われる

コロ二アは最後までアクシデント続きの目が離せないような作りをしていて、ほっととドキッとが不意に上昇急降下するような感覚です。

しかし、最後には苦々しい感覚を残すことはあまりなく、すかっと終わるので、見ている側としてとても気持ちがよいです。(実際にあったことをもとにしているため、結末が存在するという点が一番あると思いますが、)

最後に歴史学習にとても適しているということです。

教科書が語らないような細かい事件なのですが、その中の被害者のそこでの生活の実態、感情などが有名俳優たちによって、より鮮明に演じられているため、その時代のリアルを知ることができるのではないかと思います。

印象に残ったセリフ・シーン

レナがコロ二ア内で親しくなったウルセルが最後の最後に罠にかかって殺されるというシーン

そのシーンが一瞬すぎるのと、それに加えて衝撃的すぎた。一種のショック状態に陥りました。

やっとこさ建物の外に出られて解放されたという、見る側もやったー!と叫びそうになるば歓喜の場面で、今まで笑みを見せなかったウルセルが笑みをみせたところで・・

一本の糸の仕掛けによってあっけなく打たれ、その笑みがそのまま死に顔となってしまった。

衝撃的すぎていまもその場面だけがなんかいも頭の中でぐるぐると回っています。しかも、助かるためにはそのウルセルをおいていかなければならなかったことがとても悲しく感じました。

拘束されている女子が夜中に部屋に呼び出され、一斉暴行をうけるシーン

今では考えられませんが、コロ二アの中の人々は教官に洗脳され、間違えた人には暴行して正すというのが正しいと教えつけられていたようです。

このシーンを見たショックも印象に残った理由の一つですが、エマ・ワトソンのポリシーに反することを表しているものと感じました。

エマ・ワトソンがフェミニズムの活動をしているため余計に彼女がこのシーンを撮っていたときは、どう感じたのだろう?きっと心を痛めただろう!と感情移入してみいってしまった。

エマワトソンのポリシーは男女平等ですが、このシーンでは完全に男性が優位にたってしまっています。

こんな人にオススメ

全ての人類に見てもらいたい。

構成、話の内容がいいのはもちろんですが、この作品はあまりしられていなかった歴史を伝えるという、遺産的意味をなしているように感じられます。

この映画は実際にあった話をもとに作られています。そのため、コロ二アの実態、出来事を知るだけでは感じとれない被害者の感情が、映像としてみると分かりやすくなります。

戦争が終わって平和に思われていた(冷戦はありましたが、)時期でも、まだこのような残虐なことが行われていたのだというこの出来事を知ってる者はあまりいないと思います。

歴史は繰り返すという言葉をよく聞きますが、このようなことは絶対に2度とあってはなりません。そのためには、みなさんにこの映画から事実を知ってもらいたいのです。