あらすじ
北海道を舞台にした大泉洋主演映画の3作目です。

北海道せたな町で妻と娘の3人家族で酪農をしながらチーズ作りを学ぶワタル。

水田を営む仲間や野菜を作る仲間、放羊を営む仲間に漁師もいて、みんなで自分の育てた物を持ち寄って食のすばらしさを分かち合っていました。

そんな時に、札幌の有名シェフがせたな町の食材に興味をもって彼らの前に現れます。

一風変わった男でしたが、彼に食材を提供し料理を作ってもらうと驚くほどに素敵なおいしい料理へとなりました。

このことに感動したワタルは、この料理と感動を自分たちだけではなく多くの人たちに味わってもらいたいと思い、1日だけのレストランのオープンを夢見て仲間とともに奔走します。

しかしなかなか思うように進まず…。

総合評価 

評価:★★★☆☆ (普通)
印象:泣ける・幸せ

そもそもこのようなほっこり系の映画はあまり得意ではありませんが、チケットをいただいたので観に行ったというのが「普通」になった一番の理由です。

北海道の大自然の描写や北海道のおいしそうなチーズと大泉洋、本上まなみ等キャスティングはとてもよかったのですが、ストーリーが淡々としていて特に盛り上がる所もなく少々眠たくなってしまいました。

観たくて観たわけではなかったので、大きな期待もしていなかった分がっかりすることもなく「普通」でした。

そらのレストランのここが良かった

北海道せたな町の大自然の描写と北海道の食の豊かさ

都会に住んで生活していると、毎日あくせくして時間に追われていて気づいたら寝る時間…という繰り返しで、他人のことまで気持ちが向かずに自分のことで精一杯なことも多々あるので、

せたな町のように海あり、山あり、おいしい食あり、の中で家族や仲間たちと助け合いながら、ゆったりした時間の中で生活してみるのもいいな…と思いました。

また、都会にいると食に関しても生産者が見えにくいせいか、単に「おいしいものが食べたい」とか「○○が食べたい」という欲求が中心のものになってしまいますが、

映画の中ではワタルなら牛を育てて乳を搾るというようにそれぞれが育てて作る所から始まり、

自分たちが育ててきたものを分け合って食べる、おいしいものを作るにはどうしたらいいのか?など苦悩するなど食というものが「食べる」だけではない奥深いものだということを教えてもらいました。

そして、ワタルの仲間たちがどうして今ここでこうしているのか、それぞれの人生が絡み合っている所は良かったと思います。

本上まなみさんと岡田将生さんの透明感がせたな町の雄大な美しい自然とマッチしていたのもとてもよかったと思います。

印象に残ったセリフ・シーン

自分が初めて大谷さんに渡した牛乳で大谷さんが作ってくれたチーズを見つけた時のシーン

小日向文世さんが演じたワタルの師匠大谷雄二が亡くなってから、チーズを作る気力も目標も失ってしまいどんどん落ち込んでいき、ついには酪農まで辞めると言い出したワタルが、

仲間たちに励まされ背を押されながら亡き大谷さんのチーズ工房に足を踏み入れて、自分が初めて大谷さんに渡した牛乳で大谷さんが作ってくれたチーズを見つけた時のシーン、ワタルの表情がとても印象的でした。

泣いた後の笑顔…ワタルが大谷さんが亡くなってからの苦しんだこと葛藤したこと、それらを乗り越えて、もう一度「酪農をやろう。」と「大谷さんはいなくなってしまったけど、僕はチーズをつくるよ。」と決心した様子がセリフなしでも十分に伝わるシーンでした。

表情だけで観ている人にそれを伝えられる大泉洋さんの演技は俳優として本当に素晴らしいく見どころだと思います。

それぞれのエピソードを話すシーン

レストランで石村のアトピーの話や野添のトマトの話、大谷さんのチーズの話、ワタルと大谷さんの出会い、なぜワタルがチーズに魅せられてチーズを作り始めたか…などそれぞれのエピソードも感動しました。

みんないろんな思いを抱いてここに集まってきたんだなぁ、そしてここで仲間と自然とおいしい食で癒されてきたんだなぁ…と思いました。

こんな人にオススメ

アクション映画が好きな人にはあまりオススメできません。

笑いもあり、涙もあり、ほっこりとほのぼのした人の温かさや家族や仲間との絆を描いたヒューマンドラマ、感動ストーリーなどが好きな人にはオススメします。

あとは都会での慌ただしく忙しい日々に疲れて、ほっと一息つきたい人や涙を流したい人にもオススメします。

「人の幸せってこういうことじゃないのかな?」と思わせてくれるので、疲れた心には染みわたると思います。

私の思い

映画を観てからナチュラルチーズにはまりました。チーズ専門店やデパートで北海道産のチーズを買って食べるのが、今のお気に入りです。