あらすじ
ある廃病院に集まった十二人はそこで練炭による集団安楽死をしようとする。

しかし、病院に全員が集まるとそこには、用意されたベットに既に横たわり死んでおる十三人目がいた。

この人物は一体誰なのか?全員が集まるのを待てず先に実行してしまったのか?それとも、ここにいる十二人のうちの誰かに殺されたのか?

十二人は、話し合いを重ねて十三人目がどうして亡くなってしまったのか解決するまで自殺を実行しないことにした。

チームに分かれ、廃病院を調査する中でといくつかの不可解な点が見つかり、十三人目は殺されたという意見が濃厚になっていく。

そんな中、十二人の中で自分が犯人と名乗り出るものが現れるがその人物は姿を消してしまう。

総合評価 

評価:★★★★★
印象:悲しい・怖い・知的

★4ではなく★5の理由は、物語の進むテンポがとてもよく全く飽きずにみることができたからです。

本編は少し長いのですが、さすが有名な監督なだけあって、全く途中でだらけることなく進みますし、物語がすっと入ってきやすいです。

また、所々に伏線が転がっていてみながら一緒に考え捜査を行うことができます。タイトルをみると本格ミステリーかなとおもうのですが、見ていくうちにそうではなく、人間ストーリーであることが分かりとても面白いです。

十二人の死にたい子どもたちのここが良かった

理由は3つあり、1つは物語をみながら自分自身も一緒に推理をしながらみる事が出来た事です。

物語の所々に伏線がたくさん転がっていて主人公と一緒に悩んだり驚いたりすることが出来ました。また、テンポもよく途中でだらけることがありませんでした。

物語が進むにつれて、十二人がどうして安楽死を選んだのかが理解することができとてもよかったです。

2つ目は、若手俳優陣がキャストで演技力が全員すごく高く見入ることが出来た事です。

テレビや映画などてよく見かける俳優さん達もいますが、個人的に今までみたことがない俳優さんもいらっしゃったのでどうかな?と思ったのですがとても演技力が高くこれから映画界がどうなっていくのかとても楽しみになりました。

3つ目は数々のヒット作を送り出してきた堤幸彦監督ならでは演出が楽しめたところです。

小説はどうしても映像では表現が難しかったり、違う風に伝わってしまうこともありますが、決してそんなことは小説を読んでから拝見しましたが大満足でした。

小説を読んでいない方も、映画を見た後に小説ではどんな風に表現されこの映像が生まれたのかぜひ理解して頂きたいですし、私自身また読み直そうと映画をみたあと思いました。

印象に残ったセリフ・シーン

犯人と名乗っていた方が突き落とされるのですが、「早く死にたくて突き落としてしまった」と十二人の1人が自供したシーンはとても衝撃的でした。

人は極限状態になると、目的のためなら人を突き飛ばすこともいとわないのかと思いましたし、自殺という死が近くにある状態にあったからこそ、その行動を起してしまったのだと感じました。

他人におこなったことが自分に返ってきたといっていましたが、自分に返ってくることは、物語の中だけでなく本当にこの世界でもあることだと思います。

なので、しっかりとそれを理解しながら生活していこうと強く思いました。

また、1人1人がチームに分かれて捜査を行う中で、自らがなぜこの場にきて自殺をしたのか語りだすシーンは、どれも息をのみました。

どんな理由であっても私がそんなことで?という理由でも本人にとっては人生を終わらせたいと思うほどのこともあるんだなと思いました。

人としっかり向き合いしっかりと話を聞く、相手の立場にたって話を聞く。このことが主人公たちはできていました。

同じように死と向き合っているからそのような行動がとれたのかもしれませんが、これは私達が普段の日常を生きるなかでもとても大事であると思いました。

こんな人にオススメ

絶対に見ていただきたいのは冲方丁さんのファンの方々です。

小説の映画化は小説よりも物語が悪くなってしまったりとみないという方もいらっしゃいますが、堤幸彦監督が暗ぺ期に再現し素晴らしい映画になっているのでぜひ見ていただきたいです。

また、普段はミステリーはあまり見ないがタイトルも気になるし見てみたいなというミステリー初心者の方にもおすすめかと思います。グロテスクなシーンもないですし初挑戦にはいい作品だと思います。